強い酸化剤である重クロム酸法を採用しており、信頼性の高い精度を得られるだけでなく、自動ゼロ補正により操作がとても簡単となっています。
MI1L200-CODMはCOD測定のためのパラメータが内蔵されている分光光度計です。
■概要
COD(化学的酸素要求量)とは、水中の汚濁物質(主に有機物)を過マンガン酸カリウムKMnO4や重クロム酸カリウムjK2Cr2O7での酸化剤で科学的に分解する場合に必要となる酸素量の事で、消費される酸化剤の量を求めそれを対応する酸素量に換算して表します。
海域や湖沼の汚濁指標として用いられ、測定値は「mg/l」または「ppm」の単位で表します。CODの値が大きい場合ほど水中の有機物量が多く、水が汚染されていることになります。
■特長
●測定範囲は3レンジ切換えで0~15,000 mg/までをカバーします。
●低レンジ(0~150 mg/L)と中レンジ (0~1,500 mg/L)の測定方法はISO 15705:2002に該当します。
●防水構造 IP 68 (水深 0.1mに1時間)
●校正モード
●リアルタイム日時と時刻設定
●バックライト付き表示
●測定16データ保存並びに読出し機能
●オプションの赤外線インターフェイスモジュールを使用し測定データをパソコンに転送できます。
■セット内容
■使用方法
(1)ガラスバイアル試薬1本に蒸留水またはイオン交換水を低/中レンジでは2ml加えます。これがブランク(ゼロ校正用)となります。検査水を別のガラスバイアル試薬に2ml加えます。高レンジではそれぞれ0.2ml加えます。
(2)蓋をしっかり閉じ、ガラスバイアルを加熱リアクターに入れ120度で2時間加熱します。
(3)ガラスバイアルを冷却後、ブランクのガラスバイアルを本体に装填しゼロ校正キーを押します。次に検査水を加えたガラスバイアルを本体に装填しテストキーを押します。約8秒でCOD値が表示します。
※検査水のCOD測定はゼロ校正後は連続して実施できますので、短時間内で多くのCOD測定を行うことができます。
※加熱処理したゼロ校正用ガラスバイアルは数か月使用できますので、ブランクバイアルの作成の手間を省くことができます。
■仕様
COD測定範囲 | 低レンジ | 0~150mg/L |
中レンジ | 0~1500mg/L |
高レンジ | 0~15000mg/L |
光学/波長 | LED、フィルター 430nm Δ=5nm、610nm Δ=6nm |
メモリー | 16データセット |
防水構造 | IP68 |
電源 | 単4電池×4本 |
電池寿命 | 連続17時間 / 5000回使用 |
使用環境 | 温度 | 5~40℃ |
湿度 | 30~90%(結露なきこと) |
付属品 | 電池、日本語操作マニュアル、計量シリンジ、 バイアルスタンド、加熱リアクター、低/中レンジ試薬各25バイアル |
■オプション
品番 | 品名 | 価格 |
MI1RIM-4050M | 赤外線データ転送モジュール | ¥26,300- |
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